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スイングトレードとは?銘柄の選び方と損切りの決め方

スイングトレードは、数日から数週間かけて値幅を取る投資手法です。ザラ場に張り付く必要がないため、日中に仕事がある人でも取り組みやすいのが特徴です。このページでは、銘柄をどう絞り込み、どこで入り、どこで切るのかを具体的な手順として整理します。iSpeed 株おすすめランキングが想定しているのも、この時間軸の取引です。

スイングトレードとは

スイングトレードは、株価の「うねり(スイング)」を捉えて数日〜数週間のうちに利益を確定する手法です。他の手法との位置づけは次のとおりです。

手法保有期間主な判断材料必要な時間
デイトレード当日中分足・板情報ザラ場に常時張り付き
スイングトレード数日〜数週間日足チャート1日数分(引け後の確認)
中長期投資数ヶ月〜数年業績・週足週1回程度

スイングトレードの利点は、日足の確定足だけで判断できることです。大引け後に落ち着いてチャートを確認し、翌営業日の寄り付きで注文を出す。この流れなら、日中に相場を見られなくても実行できます。

⚠ 持ち越しリスクは必ずある ポジションを翌日以降に持ち越すため、寄り付きで価格が大きく飛ぶリスクがあります。海外市場の急変、決算発表、突発的なニュースなどで、設定した損切りラインを飛び越えて始まることは実際に起こります。損切り注文を入れていても、想定より大きな損失になる場合があることは前提として理解してください。

銘柄選定の4条件

スイングトレードでは、まず「そもそも扱える銘柄か」を絞り込みます。順番が重要です。

① 流動性があること(最優先)

出来高が十分にあり、売りたいときに売れることが最も重要です。出来高の少ない銘柄は、損切りしたい場面で買い手がおらず、想定よりはるかに悪い価格でしか処分できないことがあります。

当サイトが日経225採用銘柄を対象としているのは、この条件を最初から満たすためです。

② 適度な値動きがあること

数日で利益を出すには、それなりの値幅が必要です。1日の値動きが0.3%程度しかない銘柄では、数日持っても手数料負けする可能性があります。

値動きの大きさは ATR(平均的な値幅)で測れます。ATRは一定期間の1日あたりの値動きの平均で、この値が大きいほど値幅が期待できる一方、リスクも大きくなります。

③ トレンドが明確であること

移動平均線が上向きで、株価がその上にある銘柄を選びます。方向感のないもみ合い銘柄は、テクニカル指標のサインがダマシになりやすく、勝率が下がります。

④ 動く理由があること

決算発表、業績予想の上方修正、新製品の発表など、株価が動く材料があると値幅が出やすくなります。当サイトの「📢 上方修正」タブは、この観点で銘柄を抽出しています。

✓ 絞り込みの順番 流動性 → 値動き → トレンド → 材料の順で絞ります。逆順でやると、「面白い材料があるが薄商いで売れない銘柄」を掴むことになります。材料ではなく流動性から始めてください。

エントリーの判断

銘柄を絞ったら、次は「いつ入るか」です。スイングトレードでは大きく2つのアプローチがあります。

順張り(トレンドフォロー)逆張り(押し目買い)
考え方上昇し始めた勢いに乗る下げすぎた反発を狙う
サイン例ゴールデンクロス、52週高値ブレイク、MACDのヒスト転換RSI30以下、25日線からの乖離マイナス7%以下
勝率やや低めやや高め
1回の利幅大きい小さい
最大の注意点高値掴み下降トレンドで買ってしまう

どちらが優れているということはありませんが、初心者には順張りのほうが安全とされます。逆張りは「下落が止まったこと」の判断が必要で、これは経験を要するからです。

⚠ 逆張りで最も多い失敗 RSIが30を割ったという理由だけで、下降トレンドの銘柄を買ってしまうケースです。業績悪化で下げている銘柄はRSIが30以下に張り付いたまま下げ続けます。逆張りを使うなら、株価が長期移動平均線の上にあることを最低条件にしてください。詳しくはRSIの解説ページを参照してください。

当サイトのスコアは複数の根拠を合算する設計なので、1つのサインだけで上位に来ることはありません。RSIが売られすぎで、かつMACDが好転し、かつ出来高が伴っている、といった重なりを評価します。

損切りラインの決め方

スイングトレードで最も重要なのが損切りです。買う前に、どこで切るかを決めておくのが鉄則です。

損切りラインは金額ではなく、「その水準を割ったら、買った理由が崩れる」というテクニカル上の意味を持つ位置に置きます。当サイトでは次の2ケースで判断しています。

状況損切りライン理由
25日線が近い
(乖離8%以内)
25日移動平均線 25日線は多くの参加者が意識する支持線。割れたら上昇の前提が崩れる
25日線が遠い 買値から -5%
(長期保有なら -7%)
25日線まで待つと損失が大きくなりすぎるため、固定幅で区切る

もう一つの考え方が ATR基準です。ATRの3倍を損切り幅とすることで、その銘柄の値動きの大きさに応じた損切りラインを設定できます。値動きの激しい銘柄に一律5%の損切りを当てると、通常の振れ幅で損切りにかかってしまうためです。

✓ 損切りは「間違いを認めること」ではない 損切りは、想定が外れたときに次の機会へ資金を残すための手続きです。10回のトレードで6回損切りしても、勝った4回の利幅が大きければトータルでは利益が残ります。1回の判断の正誤ではなく、資金を守れているかで評価してください。

ポジションサイズの計算

「いくら買うか」は、損切りラインとセットで決まります。手順は次のとおりです。

  1. 1回のトレードで許容できる損失額を決める(総資金の1〜2%が目安)
  2. 損切り幅を計算する(現在値 − 損切り価格)
  3. 許容損失 ÷ 損切り幅 = 買える株数
計算例 総資金100万円、1回の許容損失を1%=10,000円とする。
現在値 2,000円、損切り価格 1,880円(ATR×3)→ 損切り幅は 120円/株
10,000円 ÷ 120円 = 83株
※ 日本株は100株単元のため、83株 < 100株 → このトレードは見送るか、単元未満株のサービスを使う判断になります。

この計算の重要な帰結は、値動きの激しい銘柄ほど買える株数が減るということです。損切り幅が広がるぶん、同じ許容損失で持てる株数が少なくなります。これは制約ではなく、リスク管理が正しく機能している状態です。

利益確定のタイミング

損切りと同じくらい難しいのが利益確定です。判断の軸は3つあります。

① テクニカルのサインで切る

RSIが70を超えた、25日線からの乖離がプラス7%を超えた、MACDがデッドクロスした、上ヒゲの長い足が出た。こうした反転サインが出たら利益確定を検討します。

② 期間で区切る

スイングトレードは値幅を取る手法なので、想定期間内に動かなければ撤退するのも有効です。当サイトの上方修正戦略では、最大20営業日を目安としています。動かない銘柄に資金を寝かせるより、次の機会に回したほうが効率的だという考え方です。

③ 決算をまたぐかどうかを決める

決算発表は結果が読めず、ギャンブル性が高くなります。すでに十分な含み益がある場合は、決算前に一度利益確定するという選択肢を持っておいてください。

よくある失敗

失敗何が起きるか対策
損切りをずらす 「もう少しで戻るはず」と損切りラインを下げ、損失が拡大する 買う前に損切り注文まで入れておく
利益確定が早すぎる 小さな利益で満足し、損失だけが大きくなって収支が合わない 損切り幅の2倍以上の利幅を目標にする
ナンピン買い 下がったところで買い増し、下降トレンドで損失が倍増する 想定が外れた銘柄に追加投資しない
1銘柄に集中投資 1回の失敗で資金の大半を失う 1トレードの許容損失を総資金の1〜2%に抑える
地合いを無視する 相場全体が下落局面なのに買い続け、勝率が大きく下がる 日経平均のトレンドとVIXを確認してから個別銘柄を見る

最後の「地合い」は特に軽視されがちです。当サイトが日経225の地合い・VIX・相対強度でスコアに補正をかけているのは、弱気相場で買い候補が乱発されるのを防ぐためです。

よくある質問

スイングトレードとデイトレードの違いは何ですか?

保有期間が違います。デイトレードはその日のうちに売買を完結させるため、翌日の窓開けリスクを負いません。スイングトレードは数日から数週間ポジションを持ち越すため、寄り付きで大きく価格が飛ぶリスクがありますが、その分ザラ場に張り付く必要がなく、日中に仕事がある人でも実行しやすい手法です。

スイングトレードに向いている銘柄の条件は何ですか?

第一に流動性です。出来高が十分にあり、売りたいときに売れる銘柄を選んでください。次に値動きの幅で、値動きが小さすぎると数日で利益が乗りません。そして材料の有無です。決算や業績修正など株価が動く理由があると値幅が期待できます。当サイトは日経225採用銘柄を対象としているため、流動性の条件は基本的に満たされています。

損切りラインはどこに置けばいいですか?

テクニカル上の意味がある水準に置くのが基本です。当サイトでは、25日移動平均線が近い場合(乖離8%以内)は25日線を損切りラインとし、25日線が遠い場合は買値からマイナス5%(長期保有ならマイナス7%)を目安としています。値動きの大きさに合わせるならATRの3倍を使う方法もあります。金額ではなく、株価がその水準を割ったら想定が崩れたと判断できる位置を選んでください。

何株買えばいいですか?

1回のトレードで許容できる損失額から逆算します。総資金の1〜2%を上限とし、それを損切り幅で割った株数が上限になります。たとえば許容損失1万円、損切り幅120円なら83株です。日本株は100株単元のため、この場合は見送るか単元未満株のサービスを使う判断になります。値動きの大きい銘柄ほど損切り幅が広くなり、買える株数が減るのが正しい姿です。

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関連する解説

📏 移動平均線とゴールデンクロス
エントリー判断と損切りラインの両方で使う、最も基本的な線。
📉 RSIとは・使い方
逆張りエントリーと利益確定の目安になる、行きすぎの指標。
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